卒業生メッセージ

「微生物の育種」により良い製品をつくる

竹田 悠見子 さん

平成23年 大学院修士課程修了 (環境分子生物学、現応用微生物学研究室)
キリン協和フーズ株式会社  生産本部 生産技術部 勤務

 キリン協和フーズ(株)は、発酵技術を基盤とした調味料、食品素材、製菓•製パン資材を加工食品メーカーや中•外食チェーン、製パンメーカーに提供している会社です。その中で、私が所属している生産技術部は、製品を製造する際の生産性を向上させる方法の検討、コスト削減方法の検討等、工場での生産をより効率良く行なう方法を考える部署です。

 私は就職にあたって、微生物利用をメインとした業務に携わりたいと思い、キリン協和フーズ(株)を志望しました。就職活動の際には、このような具体的な希望がありましたが、大学入学当時は、自分が何に興味があり、将来何になりたいかなんて全く定まっていませんでした。このように漠然とした状態で入学した私にとって、東京薬科大学の幅広い授業カリキュラムは魅力的でした。1年次から始まる学生実習を含め、理系全般に関する知識を総体的に学ぶことができたことは進路選びに役立ちました。このような授業を通して、私は、生物学、その中でも特に微生物学に強く興味を持ちました。微生物についてより深く専門的に学びたいと思い、学部3年生の時に、後の所属先となる環境分子生物学研究室(現、応用微生物学研究室)を訪問したところ、なんと、その翌日から研究室で研究をさせていただけることになりました(通常、学部4年次から研究室配属)。このように、本人のやる気を伸ばすようにサポートしてくれる体制も東薬の魅力の一つだと思います。さらに、研究室では3人の先生方がいつでも気軽に相談にのってくださり、充実した研究生活を送ることができました。

 東薬での学生生活の中で将来の希望が決まり、その希望を伸ばしてくれたからこそ、現在の職につくことができたと思います。現在、私が持っている仕事の一つに「微生物の育種」があります。育種とは、目的物質が多く得られるように微生物を改良することで、その微生物改良の検討をするにあたって、遺伝子操作技術を利用することがあります。遺伝子操作は東薬での授業や研究室生活で基礎からしっかりと学んでいたので、抵抗なくスムーズに仕事を進めることができています。

 社会人になって、仕事を進める中でまだまだだなと思うことは多々ありますが、東薬で培った基礎的な技術や知識は全ての土台となって活きていると感じています。