卒業生メッセージ

味八木 茂 さん

Ph.D(理学博士)としての医学研究者

平成9年度 環境生命科学科(現応用生命科学科)卒業
広島大学 医歯薬学総合研究科 広島大学病院 再生医療部 講師

 Ph.Dとして医学研究に携わっている医師免許(MD)を持たない研究者は、医学部の基礎講座をはじめ珍しいことではありませんが、臨床系の研究室で活躍している人はまだまだ少ないです。米国では、例えば整形外科のような研究室でも、臨床教授(MD)と研究教授(Ph.D)がいて、臨床および基礎研究面からその分野の発展を支えています。しかし、残念ながら我が国にはそのようなシステムは存在しません。学生諸君には、畏非自分の将来プランとしてどの分野に活躍するチャンスが埋まっているのかを常に意識して欲しいと思います。世の中には多くの学生・ボスドクが、がん、免疫といった主要分野で数少ないポストを巡って厳しい競争をしています。しかし、少し視点を変えてみるのもどうでしょうか?我々のような基礎研究者を必要とし、活躍できる分野は以外に多いことに気づかされるはずです。ともっともらしいことを書いているわたしですが、学生時代は留年すれすれ、食う寝るサッカーの部活中心の生活でした。最近は、怒られるとすぐにやる気をなくすなど精神的に弱い学生が見受けられます。学部学生時代には、困難にも立ち向かっていくだけの体力と精神力を鍛錬して欲しいと思います。これからの医学研究者は単なるおたく研究者では生きていくことは難しい時代になっています。就職をするにしても、研究者になるにしても社交的で体力的にも精神的にも強い人が今後より求められていくでしょう。(東薬ニュースレター106号より、許可を得て転載)